こんにちは、院長の浅野です。
食事を楽しむためには健康な歯が不可欠。
ですが実は脳の健康とも関係があります。
今回はそんなエピソードをご紹介したいと思います。
スウェーデンのPatrik Hansson博士がノルウェーの大学との共同研究により
55歳~80歳の273人を対象に記憶力調査をしたところ、
『残っている歯の本数が多いほど記憶能力が高い』傾向が認められました。
顎の筋肉は、ふくらはぎに次ぐ第3の心臓と言われるほど脳へ血流を循環させるポンプの役割があります。
従来、子供から大人まで自分の歯で咀嚼することの重要さがささやかれていますが、
この研究では、『高齢者にとって食が記憶に対し重要な意味を持つ』ことが示されています。
日本は4人に1人が高齢者(2050年には2.5人に1人)の世界最高の長寿国。
健康な生活を送るためには、1本でも多くの歯を残すことが大切ですね!
『文献:Oral Science』
Relationship between natural teeth and memory in a healthy elderly population