― 機能と審美、そして自然な笑顔を取り戻した症例 ―
こんにちは。歯科医師の川瀬です。先日当院で上下顎オールオン4の治療を受けて下さった患者様の治療が終了致しました。新しい被せ物が入り素敵な笑顔でしたのでご報告したいと思います。
「歯を見せて笑うのが、いつの間にか怖くなっていました」
今回ご紹介する患者様は、長年お口の中のトラブルを抱え、
人前で無意識に口元を隠すようになっていた方です。
食事の際の噛みにくさ、見た目への不安。
初診時、患者様が特に大切にされていたのは
しっかり噛めること
自然に笑える口元を取り戻すこと
この2点でした。


初診時の状態と診断
お口の中を詳しく拝見すると、残っている歯は複数ありましたが、
歯周組織の状態や噛み合わせのバランスを考えると、
従来のブリッジや部分義歯では、長期的な安定が難しい状態でした。
・残存歯に過度な負担がかかる可能性
・将来的に再治療が必要になるリスク
・見た目の面での限界
これらを総合的に判断し、
患者様と十分に話し合ったうえで選択した治療が
オールオン4治療です。
治療計画とオールオン4治療を選択した理由
オールオン4治療は、限られた本数のインプラントで
歯列全体を支える治療法です。
骨の状態を活かしながら、
噛む機能と見た目の両立が可能で、
治療期間や身体的な負担を抑えられる点も特徴です。
今回の患者様は、
- できるだけ早く安定した歯を入れたい
- 手術回数を必要最小限にしたい
- 見た目にも妥協したくない
という明確なご希望をお持ちでした。
オールオン4はすべての方に適応できる治療ではありませんが、
適切な診断のもとでは、非常に合理的で満足度の高い治療法です。
治療前には、メリットだけでなく
デメリットやリスクについても丁寧に説明し、
納得されたうえで治療を進めました。
上部構造について
今回の症例では、
上部構造(最終的にお口に入る歯の部分)にオールジルコニアを使用しています。
オールジルコニアは、
・強度が高く、割れにくい
・変色しにくく、長期的に美しさを保てる
・金属を使用しないため、自然な見た目と安心感がある
といった特徴を持つ素材です。
オールオン4治療では、噛めることだけでなく、
長く安心して使えること、自然な口元であることがとても重要です。
その点からも、本症例ではオールジルコニアが適していると判断しました。
治療後の変化
治療後、特に印象的だったのは
患者様の表情の変化でした。
afterの写真では、
口元を気にすることなく、自然に歯を見せて笑われています。
オールオン4治療は、
単に歯を補う治療ではなく、
生活の質そのものを取り戻す治療だと、改めて感じた症例です。これからはお手入れを頑張って頂き長く使用していただきたいです。
歯科医師として大切にしていること
オールオン4は非常に優れた治療法ですが、
すべての方にとって最適とは限りません。
だからこそ、
正確な診断と丁寧な説明、
そして患者様の価値観を尊重することを何より大切にしています。
「もう一度、しっかり噛めるようになりたい」
「自然に笑える口元を取り戻したい」
そのようなお悩みをお持ちの方に、
一つの選択肢としてオールオン4治療を知っていただければ幸いです。
※本症例写真は、患者様の同意を得て掲載しております。











